院長の独白

2012.06.14更新

 初診相談でお母様がよくおっしゃる質問です。誰が見ても明らかに幅が狭い歯列の場合は、拡大してがたついている前歯を並べるための空隙を作って、改善することはあります。ここで注意をしておかないといけないことは、片方だけ(例えば下だけ)広げてそれで上下の歯列の幅が合うのかどうか。そして、歯列を広げると必ず後戻りがおこります。前歯を並べている途中や、後でこの後戻りに対して何らかの処置をとらないと、せっかく並べた前歯も必ず又がたついてきます。

 このホームページの本文にも書きましたように、前歯部においては、永久歯は乳歯より大きいためがたつくのはよくおこることで、それを改善するための方法は、歯列を拡大することが唯一の方法ではありません。歯列が確かに幅が狭い場合は拡大しますが、そうでなければしてはいけないことです。理由は後戻りが必ず起こり、安定しないからです。矯正の専門医であれば状態に応じていろんな対処方法を知っていますから、安易に素人矯正の話に乗らないようにしてください。素人矯正という言葉を使いましたが、相談に来られたお母様方の話を聞きますと、そういう人たちはどうやら拡大装置ひとついくらで売ってそれを治療費と言っているそうです。これにはあきれてしまいます。私たち専門医は、不正咬合に対する知識と治療技術を駆使して治療結果を出し、それに対して治療費を請求させていただくのであり、決して装置を売っているのではありません。また、こういう人たちが使っている装置は大概取り外しのできる装置です。拡大装置は2,3日はずしているともう口の中には戻りません。子供の場合は治療動機が希薄ですから、油断していると勝手に装置を外してしまい、そうすると合わないですからまた作り直さないといけないことがよくおこります。これは、装置をひとついくらで売っている人たちにとっては願ったりかなったりではありませんか。実際に2,3のお母さま方が、初診相談時にこの不満を訴えていらっしゃいます。どうか皆さん、「取り外しのできる装置で、歯列を広げて前歯を並べましょう」という言葉には、ゆめゆめ乗らないように気を付けてください。不幸になるのは大事なあなたのお子さんですから。 

投稿者: みやもと矯正歯科医院

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